七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第1章 プロローグ
明日は明日で、何とかなるだろうと思っている。
丁度、一寸した改築の仕事が終わったばかりで、今月分の生活費はある。
金に余裕ができたので、一寸足をのばして、宮崎の青島まで、チヌ釣りに出かけることにした。
普段は、地元大分の津久見か、佐伯に釣りに行く。
自宅から、一時間足らずでいけるから、手頃で、費用もかからない。
餌代だけが有れば良かった。
先日、釣り場で知り合った、宮崎の男が、青島は大物が釣れると言っていた。
辺保恭介はそれを聞いて、一度行こうと考えていた。
そのチャンスが、意外に早く来た。
辺保恭介は、仕事を終えた翌日の昼前、大分を出た。
青島まで辺保の軽トラックで行くと、約五時間かかる。
だが、それが釣りの為ならそのくらいは、厭わない恭介であった。
恭介の釣りは、金がかからない。
言い道具はそろえないからである。
魚が釣れれば良い。
ただそれだけの道具であった。
服装は作業着、仕事と兼用であった。
青島は日南海岸に続く、どちらも有名な観光地である。
鬼の洗濯岩等が有名である。
その観光地の、奥まったところに、小さな漁港がある。
漁港は何処でも、チヌ釣りで賑わう。
チヌは漁港の岸壁に付く。
だから、此処青島の漁港も、チヌ釣りの人間で賑わう。
チヌ釣りには、幾つかの釣り方があるが、辺保恭介は、一本竿で、ウキを付けて釣るのが好きだった。
しかし、青島に着いてみれば、一本竿で釣れるようなポイントは何処にもなかった。
おまけに、青島の漁港は有名なチヌ釣りのポイントであった、自称太公望が、所狭しと並んでいる。
漁港の端に小さな小川が流れ込んでいるところがある。
そこで、やっと隙間を見つけて、リール竿にウキを付けて釣る深瀬釣りを始めた。
辺保は、釣りは魚との知恵比べだと思っている。
魚との真剣勝負だと思っている。
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