七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第1章 プロローグ
 辺保恭介は、五十二歳になる、部類の女好きであった。
その女好きが祟って結婚も上手くいかない。
結婚の経験は有るが、いや、有ると言うより、人よりも多い、一年前に三度目の妻と別れたばかりであった。
今は一人で、他に身よりも家族もない。
二番目の妻との間に子供は居たが、別れたときに妻が連れて行ってしまった。
現在では天涯孤独だった。
仕事は元公務員をしていた。
仕事そのものは優秀で群を抜いていた。
だが、女好きが災いした。
上司の奥さんに手を出してしまったのだ。
今は、持ち前の器用さを生かして、便利屋を営んでいるが、女好きが祟って余り繁盛はしていない。
仕事の依頼があって客先へ行くと、そこの奥さんとできてしまうのだ。
辺保恭介は、女にはだらしがないが、根は優しかった。
誰にでも優しいのだが、女にはそれがたまらなかった。
優しさでも他に類を見ない。
細かいところに手が届くようであった。
辺保恭介は、自分と関係ができた女からは、金を取らない。
又、元来人なつっこく、子供好きな、優しい男であるが、それだけに女にもてる。
決して美男といえる顔ではないが、不思議と女がよってくる。
だから金もない男が、三度も結婚し、女が原因で三度も離婚している。
恭介は酒は飲まない。
仕事もあくせくしない。
一人だから自分が食うだけあったら良かった。
服装は、仕事柄、何時も作業着である。
普段は着古したジーパンに、Tシャツであり、寒くなればその上に、防寒着を着ている。
辺保恭介の唯一の趣味は、魚釣りである。
仕事をして、食うだけ稼いだら、後は釣りに行く金が有れば良いのである。
明日のことは考えない。
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