梨乃3 痴女編
第8章 8
うん、と小さな声を漏らすと、ゆっくりと柄を出し入れし始めた。
ゆっくり、深いストロークで出したり入れたりを繰り返す。
梨乃の肉のヒダが、中に減り込んだかと思うと、真っ赤な臓器のような中身ごと外へ引っ張られ、また減り込んだ。
くっちゅくっちゅ、といういやらしい音が、段々と大きくなっていた。
柄を出し入れする速度も、段々と上がっていく。
自営業のため、いつ家族が来るか分からないような場所だというのに、いつ人が来ても気付かないくらいに梨乃は快楽を貪る作業に没頭してしまっていた。
ここへ誰も来ずとも、隣家の二階の窓から見下ろせばなにをしているのか一目瞭然であっただろう。
そんな心配すら気がつかない、いや、どうでもいいと思うほどに、梨乃は己の膣への異物の出し入れ、そこからくる快感に、すっかり夢中になっていた。
荒く息を吐き、もっともっとと呟きながら、太い柄の出し入れを続けた。
くふっ、と唸り声を上げた。
達しかけているのだ。
無意識に膣の筋肉が収縮して、柄をぎゅうっと締め付けた。
少しきつくなり、ちょっと痛いくらいになったが、それでも構わず梨乃は出し入れを続けた。
余った手で、膣口のすぐそばにある突起、クリトリスをぬるぬるを使ってこすり出す。
はあああああ、と、梨乃は息を吐いた。
次の瞬間、
びくっ、びくっ、びくっ、
電気を流されたカエルのように、全身が痙攣していた。
大声を上げたかと思うと己の膣から、深々刺さった金づちの柄を勢いよく引き抜いていた。
庭に埋められたひらたい石の上には、先ほどと変わらぬ状態でICボイスレコーダーが置かれている。
梨乃は、己の体液でぬるぬるになった金づちの柄を両手で強く握ると、高く振り上げた。
涙が、頬を伝っていた。
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