梨乃3 痴女編
第7章 7
ふううう、と、息を吐きながら、合田富男は梨乃に振りかけた己の液体を、梨乃の顔全体に塗りたくった。
びくっ、
びくっ、
と、たった今まで上を向いて硬くどちょうしていたものが、萎えて小さくなっていく。
「じゃ、次はおれえ」
本橋次郎が、いつの間にか下半身素っ裸になっており、いきなり梨乃の口の中に屹立したものを突っ込んだ。
梨乃は舌をからませて、舐めた。
だが、すぐに本橋次郎の腰に手を当てて、顔を遠ざけ本橋次郎の物を抜き取った。
「やっぱり、もうやだよ……」
梨乃は泣きそうな声を出した。
「はあ? いいの? こっちも別に構わないけど。じゃあ、どこの会社に売ろうかな」
やんわりと脅しをかけてくる本間健二。
よし。
と、梨乃は心の中で声を上げていた。
梨乃のバッグの中にはICボイスレコーダーが入っており、現在録音中だったのである。
訴えてやる、と反対に本間健二を脅し、記録されたすべてを処分させてやるつもりだった。
だから先ほどから、わざと逆らっては彼らから脅しの言葉を引き出していたのだ。脅迫の証拠とするために。
訴えて争いになった場合に有利なのは女の方だし、こちらは嘘をいっておるわけではなくすべて事実なわけだし、だからこの証拠が決定的なものになることはまず間違いないだろう。
だから、もうこれが最後だ。
もう二度とこんなことはしない。
だから……
「分かった。いわれた通りにやるから」
梨乃は、改めて本橋次郎の物をくわえ、舐めた。
顔を前後させ、根の方は手でしごいた。
どうせ、三十分以内に全員を射精させてやったところで、彼らはとぼけるに決まっているのだ。
なら、そうしたところも音声におさめて、証拠にしてやる。
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