梨乃3 痴女編
第7章 7
「もう、やめようよ。こんなこと」
梨乃は、合田富男に服の上から乳房を掴まれながら、震えるように小さな声を出していた。
「へえ、そういうこというんだあ。本当は大好きなくせにさあ。それ、新しいプレーのつもり?」
合田富男は左手も伸ばして、両手でそれぞれの乳房に触れた。
「触んないで!」
梨乃はパシリとその手を払いのけた。
合田富男は、ニヤリと笑った。
ここは本間健二の部屋だ。本間健二と合田富男のほかに、本橋次郎も成宮信也もいる。
梨乃は放課後に呼び出しを受けて彼らに従って着いてきたのである。それがここ最近の、日常であった。
「だったらさあ、これまでコレクションしてきた動画をばらまいちゃおうかなあ。……ネットがいい? それとも、クラスみんなの机にデータカードでも入れちゃおうか。……高木もびっくりするだろうなあ」
壁に寄り掛かって腕を組んで見ている本間健二の吐いた言葉に、梨乃は小さく目を見開いていた。
高木ミット、別れたかどうかは梨乃が勢いでそう吐き捨てただけなので曖昧としているものの、まだ彼氏であるかも知れないクラスメートである。
これまで本間健二たちに撮影されてきた動画をもしも彼が見てしまったら、一体どんなことになるのか、想像すらしたくなかった。
「どうすれば……いいの?」
梨乃はおずおずとした表情で、本間健二の顔を見上げた。
「なにが?」
本間健二はにやにやと笑っている。
「どうすれば、もうこんなことするのをやめてくれるの?」
「どうしようかな。それじゃあさあ、まずは合田富男の出してあげてよ。さっきから我慢してんのに、かわいそうだろ」
「そうそう。梨乃ちゃん、ほら、いつもみたいにさ」
合田富男は、立ち上がるとズボンのジッパーをおろし、そこから自分自身を引っ張り出した。
それは長く硬く、すっかり棒状になって天を仰ぎ、びくん、びくん、と上に跳ね上がるように痙攣している。
昨夜も野外で撮影会を開き、みなが梨乃の体内に挿入し、精を思う存分に放ちまくったのだが、すっかり遅くなって終電の時間になってしまい、合田富男だけが達することなく終了することになった。だから合田富男は早く梨乃の中へと挿入し膣内にすべてを放ちたくてもやもやとしていた。でもだからこそ、乳房を触るなどあえて自分を焦らして楽しんでもいた。
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