梨乃3 痴女編
第2章 2
「ああ、残念。これ終電だから、乗らなきゃな」
成宮信也は少しでも堪能しようと、削岩機のような凄まじい速度で腰を前後させた。
「あ あ あ あ あ あ あ!」
梨乃は目を見開き、大きく口を開けた。
成宮信也は腰を激しく突き上げながらも、ぶるんぶるん回転する乳房を掴み、揉みしだいた。
くうっ、と梨乃は呻き、腰を突き上げた。
「ああああああっ!」
ぎゅっと両拳を握り、快楽に耐える梨乃。
「おしまい」
ぬるん。
成宮信也は、梨乃から己のものを引き抜いた。
立ち上がると、男性をズボンの中にしまい、ジッパーを上げた。
「ほらほら、電車来ちゃうぞ」
成宮信也は冗談っぽくいった。
ガタンガタンいう音が大きくなり、ライトの光が明るくなってきた。
膣を激しく突かれて放心状態になりかけていた梨乃であったが、突如飛び上がると、裸の上に急いでダウンジャケットだけ羽織り、まくれあがったスカートを直した。
セーターとブラウスも慌てたように拾い、隠すようにぎゅっと胸に抱えた。
電車がホームに入ってきたのは、次の瞬間であった。
間一髪。
梨乃は、安堵のため息をついた。
虚しさの多分に混じった、乾いたものであったが。
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