梨乃2 混沌編
梨乃2 混沌編
成人向完結
発行者:竹井克
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/03/27
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
梨乃2 混沌編 第9章 9
 校舎の屋上。
 肌寒い風が吹き抜ける中、木村梨乃は靴下以外一糸まとわぬ姿で、大きく脚を広げたまま、放心状態で横たわっていた。
 全身が、塗り付けられた体液でぬらぬらとした光沢を放っている。
 欲望をたっぷりと満たした永田英二と菅野茂は、服を身につけ始めている。
 持田栄子は、脱いであった下着を拾い、スカートの中に履くと、そばに置いてある自分のバッグからカメラを取り出した。
 一人だけ裸、しかも全裸で横たわっている梨乃の、脇腹を強く蹴飛ばした。
 梨乃は苦痛の呻きを漏らした。
「最初の予定ではさあ、写真を撮りまくってタケのバカに見せ付けてやる予定だったんだよね。……でも、あのバカや、お前なんかのためにあれこれあれこれやるのもバカバカしいだけだからさあ、もう、どうでもいいや。……あんたがあたしにしたこと、忘れてやるよ。……このくらいでね!」
 持田はもう一度梨乃の脇腹に爪先をめり込ませると、制服の胸ポケットからカッターナイフを取り出し、落ちている梨乃の下着や制服を拾い、引き裂き始めた。
 もう一本カッターナイフを永田に渡すと、永田も同じように、びりびりと梨乃の衣服を細切れにしていった。
「あたしさあ、もうタケとは別れるよ」
 持田は誰にともなく呟いた。
「だってさあ、こんなことしちゃって、もうヨリ戻してなんていえないよ。……こんなことになっちゃって。……あたし、もう一生、恋愛なんかしない。恋愛も、結婚も、絶対にしない。……あんたはさあ、こうやって他人の一生をボロボロにしてくれたんだよ。だったらさあ、服をちょびっとだけ破られるくらい、安いもんでしょ?」
 持田のその台詞は梨乃に向けられたものであったが、自分自身にいい聞かせているようにも見えた。
 だが、いずれにしても、うつろな表情で天を見上げている梨乃の耳には入ることはなかってであろうが。
 無数の細切れの布切れとなった制服や下着を、持田栄子は手に掴むと風の中にばらまき始めた。
 永田や菅野も、楽しそうに奇声を上げ、それに倣った。
 細かな無数の布切れは、風に流され舞い、空に消えて行った。
42
最初 前へ 37383940414243 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ