梨乃2 混沌編
第7章 7
「お願いしますでしょ」
持田の笑顔。
「お願い、します」
堕ちていた。
もう、従うしかなかった。
梨乃は、表情を殺した。
「だってさ。お願いされてるよお、二人とも」
「えー、こんな気持ち悪いまんこに入れんの? まあ、入れてくれってんならしょうがねえなあ」
永田はそういいながらも顔はとても楽しそうに、興奮したように、羞恥のかけらもなくベルトを外してズボンを脱ぐと、一気にパンツを下ろしていた。
永田の物は既に屹立していた。パンツに一瞬押し下げられた物が反動でびよんと持ち上がり、お腹を叩いた。
天を仰いだまま、ぶるぶると震えている。
反り返り具合が凄く、手で触れてもいないというのに真上を向き、先端の膨ら部分はお腹にぴったりくっついている。
持田はしゃがみ、それを近くでまじまじと見ていた。
そして、手を伸ばしていた。
ぎゅっと握った。
「凄い……あたし、タケ以外の見たの始めて。タケよりはずっと小さいけど、でも、硬い」
握った感じもやはり高橋武よりは小さく細いが、しかし熱く、異常なまでに硬かった。
「これからあ、永田君があ、エッチだいだいだあ~い好きな淫乱女子高生木村梨乃ちゃんの相手を、仕方なくしてあげまあああす」
持田は永田の物をゆっくりしごきながら、楽しそうに叫んだ。
「ほら」
永田の物から手を離すと、彼の尻を押し、梨乃へ覆いかぶさるよう促した。
横たわる梨乃の脚の間に身体を割り込ませた永田は、膝を付き、覆いかぶさった。
左右の乳房を強く揉むと、永田は自分の股間に手を伸ばした。
己の硬くなった物に手を沿えると、梨乃の中心に当てた。
梨乃の呼吸に合わせてふるふる震えている大きな肉ヒダが、永田の先端にねっとりと絡み付いていた。
永田は、それだけでくっと呻いていた。
「もう一回さあ、お願いしなよお、木村さん。おちんちんを入れて下さいって。永田君にさあ。一緒に、気持ち良くなったらあ?」
持田はくすりと笑った。
「……やめて」
梨乃は永田の胸に両手を当て、押し返そうとする。
一時は堕ちたと自ら諦めてしまい、心を閉ざそうとした梨乃であったが、時間の経過とともに罪悪感や嫌悪感などがまた復活してきていたのだ。
25