梨乃2 混沌編
梨乃2 混沌編
成人向完結
発行者:竹井克
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/03/27
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
梨乃2 混沌編 第4章 4
 木村梨乃は自分の部屋で、席に着いている。
 今は夜。
 石油ヒーターをつけてはいるものの、隙間風が寒い。
 豆腐屋兼住居である。ボロい木造家屋で、一階の半分が豆腐作りと店舗として使われ、残り半分が住居、二階は完全に住居だ。
 住居と独立させるかはまだ分からないが、豆腐屋が大きく生まれ変わる話が出ており、そのためリフォームはお預けになっている状態だ。
 梨乃としても、大学に入ったら一人暮らしをしようと思っているし、だから別にここが隙間風の吹き抜けるボロ部屋でもいっこうに構わない。
 その、大学に入って念願の一人暮らしをするためにも、勉強を頑張らなくては。
 というわけで、大学受験にむけての勉強をしているところである。
 塾には通っていないので、人一倍二倍、自宅では頑張らないとならないわけだが、
 しかし、まるで手がついていなかった。
 つい数時間前のことを、思い出していたからだ。
 クラスメイトの男子である高橋武とのことを。
 つい自分を抑え切れず誘惑して事に及んでしまったものの、終わってみれば罪悪感で一杯であった。
 だって、高橋には同じクラスに持田栄子という彼女がいるのだから。
 ささいな喧嘩で、ちょっと離れているだけなのに、それなのに……
 あんなことを……
 自分も、彼氏の高木ミットとちょっと喧嘩しただけで、ミットがそんな行為に走ってしまったら、どうなるだろうか。
 気が狂うと思う。
 ミットを刺し殺すと思う。
 間違いなく。
 自分は、平気でそういうことをしてしまっているというのに、相手の行為は許せずに、そうしてしまうと思う。
 勝手なのは重々理解している。
 一通り欲望を発散したばかりの、現在の自分ならば。
 時間が過ぎ、体内に欲望が蓄積された自分ならばどうだか分からないが。そうした申し訳なさすら快楽に変えて大きく腰を振ってしまうかも知れない。
 だって、やってきたことを振り返ってみるがいい。
12
最初 前へ 9101112131415 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ