梨乃2 混沌編
第1章 1
貫かれていた。
甲高い、悲鳴のような声を上げ続けていた。
「あ、ああん、んっ、んんっ」
異常に熱く硬くそして長い小津基之の分身に体内を激しく突かれこすられるたび、木村梨乃は苦しそうな表情で、これ以上ないくらいに大きく口を開けて、快楽の声をを吐き出し続けた。
ぶるんぶるんと大きく回転するように揺れる乳房を、梨乃は時折、自分の両手でこねくるように揉みしだく。乳首をぎゅっと摘む。
かと思えば、小津の腰を両手でがっしとつかみ、男性を内部にじっくりと感じて恍惚とした表情を浮かべ、
続いては、二人の結合部分に手を伸ばし、小津の硬さや逞しさを指先に確かめてみたり、粘膜の擦れ合う様を指先に味わってみたり。そのまま結合部分のすぐ上にある肉の突起を、ぬるぬるで擦ってみたり。
と、梨乃は絶え間無く快楽を貪り続けていた。
それは小津基之の刺激が物足りないからというよりはむしろ逆で、快感を快感で内ち消そうとしているように見えた。
でも実際は、快楽を恥じらい抑えようとする自分により恍惚とし、より深い快楽を得ようという本能的な衝動により行為であったのだが、梨乃自身は気付いてはいなかった。
ちゅか、ちゅか、ちゅか
そんな音が、小津が腰を突き出すたびに、梨乃がその突進を己の性器に受け入れるたびに、薄暗い室内に響いている。
ここは香取市内にある、最近出来たばかりのラブホテルである。
木村梨乃が小津の童貞を奪ってから二週間。もう決してするまいと決めていたが、教室で毎日それとなくねだるような視線を向けてくる小津の可愛らしさに梨乃の方が我慢出来なくなり、つい本日の放課後、声をかけて誘ってしまったのだ。
一回、こっちの気まぐれで女を教え童貞を奪っておいて、毎日同じ教室だというのにその後は知らん顔というのも、小津君にとっては生殺しで酷だよな。自分に責任があるんだからな。などと、勝手な理由を作り上げて。
先日、小津は初体験とは思えない程に自分の巨大な分身を梨乃の体内で暴れさせ、梨乃を何度も絶頂へと送り込んだのであるが、その凄さは相変わらずだった。
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