一つ目狐の少女が泣いた
一つ目狐の少女が泣いた

発行者:鈴倉 蒼
価格:章別決済
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:一つ目狐

公開開始日:2013/03/21
最終更新日:2013/03/21 23:44

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一つ目狐の少女が泣いた 第6章 その少女は、
 ■


 ハと気づくと、図書館にいた。
でも、普通の図書館とは違う。
いろいろなジャンルの本ではなく、古い、古ぼけた堅苦しい表紙が並ぶ図書館。
そして目の前には、
「何か、言った?」
時代錯誤の綺麗なドレスを着た少女が座っていて、こちらを見ていた。
「ううん、何も」
「絶対何か言ったわ。それとも私に幻聴があるって…」
僕は何故か、少女が言いかけた言葉を遮るように、
「ねぇ、ここっていつから図書館だったの?」
わけのわからないことを聞いた。
設立日を聞いているのか、何を聞いているのか、自分でよくわからない。
だけど、少女は
「どうして、そんな事を聞くの?」
何、ではなく何故、を聞いた。
そして僕の口は止まらない。
「ねぇ、どうしてここの本はこんなに古いの?」
「ねぇ、どうしてここは僕らしかいないの?」
「ねぇ、どうして僕らはここにいるの?」
「ねぇ、今の話はこれでおしまい?」

―――――――ねぇ、
 どうして君の眼、二つもあるの?

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