王宮騎士団
王宮騎士団

発行者:まめ
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2013/03/17
最終更新日:2013/03/17 13:21

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王宮騎士団 第1章 王宮騎士団
まことしやかに流れる噂
 体の一部に逆十字のあざを持つもの
 その者、その存在を神にも見放され、故に、黄泉の国の旅立ちも許されず、
 現世をさまようこととなる

 『王宮騎士団』
 その名の通り、王直属の軍隊である。
 仕事は多岐に渡り、王の身辺警護はもちろんのこと、遠征にも行ったり、使者として、他国を巡ったり、その国の情勢を知るべく、時には隠密活動に勤しんだりと、つまりは雑用係だと、ヒジリは思っている。だって、華々しいのは名ばかり、その活動は名とはうって変わって、地味である。ものすごく地味だ。
 でも、国の中枢に関わる大事な仕事、故に彼らに求められる基準は、果てしなく高かった。年齢や性別、人種といったそういうものは求められない。その代わり求められるのは、実力、知力、礼儀、素性、愛国心と忠誠心に口の硬さである。
 特に口の硬さは一番試験でもためされる、3日3晩拷問が続きそれでも吐かないか試される。
 そのぐらい重要事項に携わっているということだ。同じ騎士団同士でも情報のやり取りは、堅く禁じられている。どんな状況に陥っても、情報は吐露してはならない。
 それらを審査するため、試験は2ヶ月もの長きにも及ぶ。
 試験はとにかく、長い月日が必要な為、毎年は開かれない。
 だから、試験が行われるとなったときには、受験者数が1万人を越えるのに対し、合格数が10人にも満たないことを思えば、いかに狭き門かわかると言うもの。エリート中のエリートだ。名に騙されては、行けない。騙されたとヒジリは心底思うのだった。彼と関わったことにより、彼に推薦してもらい騎士団に入ったが、初めのうちは新鮮で楽しかったが、1年もすれば飽きるというもの。つまりは飽きていた。
 でも、地味だがどれも、国の中枢に関わる、重要なもの。しかし、ヒジリにはそんなの、関係ない。あるのは自分にとって面白いか、そうでないかである。騎士団としてはあるまじきことだ。
 そんなヒジリがなぜ、騎士団にいるかと言えば、それは、単に巡り合わせが良かったと言えた。
 第3王子がヒジリの元を、第3王子が訪ねて来たのは、王が亡くなり国は王位争いが激化する中での出来事だった。
 彼を中に入れると、瞬時に背後を確認する。
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