青天の霹靂2
青天の霹靂2

発行者:まめ
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/03/10
最終更新日:2013/03/10 10:36

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青天の霹靂2 第1章 事件の幕開け
 「他にも、いらしてますよ。ところで、私がここの社員だと言いましたっけ?」

 富山は、ビックリしたように首を捻る。

 「だって、わかるよ。廉の載っている経済コラムを読んでるって事は、つまり、富山さんも企業戦士ってことでしょう? ここの会長が取引先にしているところは、たぶん、似たような人種ばかりだろうし。富山さんは、その点当てはまらなそうだしね」

 「ありがとうございます」

 富山は、嬉しそうに言った。

 でも、忍は富山が会長を庇わないことに、違和感を覚えた。

 できる人ならなおさら、こう言うとき、庇うもんじゃないか。

 忍が頭を傾げると、廉が笑って言う。

 「どうした?」

 「ちょっと、違和感を感じまして」

 「何に?」

 廉は、面白そうに言う。

 「会長を、悪く言われたのに、庇おうとしません。どうしてでしょう? それが、企業戦士なんですかね? 私には、分かりません」

 「お前にも、いずれ、分かる時が来る」

 本当に面白そうに言う。

 「つまり、否定なさらないいんですね」

 「それは、どうかな?」

 富田は言う。

 「でも、本当に私だけではありませんよ。後、4人私の上司がいます」

 「でも、逆にそれだけしかいないなら、やっぱり優秀だよね?」

 岬が廉に聞く。

 「ああ。そうだな」

 「待って下さい。私はただ、社長の覚えがいいだけで、全然」

 「社長さんから認められているなんて、やっぱりすごいよ」

 「そうだな」

 廉も認める。すると、富山は小さくなる。

 「こうして、廉兄は信者を増やして行くのですってね」

 「お前なあ」

 岬が面白そうに言えば、廉は苦笑いする。

 「だって、本当のことじゃん。あっ、申し送れました神崎岬と、こっちが忍です」

 「貴方が……」

 複雑な顔をする富山。

 岬は、どうしたのかと首を傾げる。

 「もしよろしければ、挨拶まわりが、終わったあとに教会に案内します」

 「ヤったね」

 「お前達だけ案内してもらえ。俺もちょっと、挨拶があるから」

 「うん」

 「それでは、また後程」

 「じゃあね」

 手を振る岬。

 「さて、どうしますか?」

 「料理を食べるしかないでしょう?」

 「そうだな」

 廉と忍が先に降りる。
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