青天の霹靂2
青天の霹靂2

発行者:まめ
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/03/10
最終更新日:2013/03/10 10:36

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青天の霹靂2 第1章 事件の幕開け
 「だって、あなただけが、本気で恨んでいるんだもん。憎かった?」

 ポロポロ涙をこぼす。  

 「餓死するまでほっとかれて、死んだら、山に埋められて最悪だし。殺したっかったわよ」

 「あなたの本当のご両親は? あいつは父親じゃないわね」

 女の子は頷く。

 「うん。父親は見たことない。お母さんは、男をとっかえひっかえしていた。そうしなきゃ、生きていけないぐらい、弱い人だったから」

 「そっか。あなたも大変だったわね。でも、あの男はもう終わったわ。復讐は成功よ。だから、上に行きましょう? みんなを上に連れていってあげよう。だって、みんなあなたに付き合って成仏しなかったんでしょう」

 「そう、みんな優しいんだよ。私に付き合ってくれた」

 「だから、みんなと一緒に上に行こう。みんなを楽にして上げよう?」

 そう、岬が言うと、泣きながら、頷く。

 「あなた、泣きたかったのね」

 岬はそう言って、抱きしめる。

 「約束するわ。あなたの体は絶対私が捜して、きちんと埋葬すると」

 「本当?」

 嬉しそうに微かに笑う。

 「ええ、絶対に。あっ、待って」

 岬は力を使い、その子を肉付きよくする。

 「可愛くなったし、さぁ、行って」

 あの綺麗な女の人に岬は頼む。

 「全員が迷子にならないように、連れていってお願い」

 「分かったわ。約束する」

 岬は全力を使って天国の扉を開ける。

 その時、目映い光が降り注ぐ。
 
 「開けたな」

 廉が言う。

 「開けられるもの何ですね?」

 「ああ、多分な。だけど、その代わり岬は、もうヘトヘトだけどな」 

 「でも、凄いな。そんなことも出来るんだ」

 「ああ。どういうメカニズムかは俺には、分からないけど。あいつは誰かに、教わることなく、それを自分で覚えたよ。人から教われるものじゃないからな。自分の力をどっちに曲げればいいかを、いろいろ思考錯誤しながら、覚えていったよ。使いこなせるようになるまでは、大変だったみたいだけどな。一時期、岬は自分の力のせいで、ノイローゼになったくらいだし」

 「あれば、便利とただ、簡単に考えていましたが、違うんですね」

 「ああ、あったら、あったで大変になるみたいだ」
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