新青天の霹靂
新青天の霹靂

発行者:まめ
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/02/28
最終更新日:2013/02/28 17:06

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新青天の霹靂 第1章 青天の霹靂1
廉は、それは、苦虫をかんだように言う。

 「聞け」

 豪造が言う。

 それに対して、岬も変な顔をする。

 「なんか聞きたくなくなった」

 「もう、そう言ってる時間はない。早う車に乗れ」

 そう急かされて、廉が運転する車に乗る。

 そこで、驚愕のことが言われた。

 「何ですって。け、け、結婚。誰が?」

 岬が雄叫びした。

 「だから、聞かない方が良いって言っただろう」

 「聞かないですませられるなら、今からでもそうしたい。でも、それ自体無理じゃない。誰と?」

 「お前の希望通りの人じゃ」

 豪造にそう言われ、一人の人物が浮かぶ。

 確かに、岬には心当たりがある。

 彼と一緒にいたいと豪造にも言った記憶が……。

 でも、断じて結婚という意味で言ったわけじゃない。

 期待を込めて、岬は聞く。

 「でも、忍は納得なさらなかったでしょう?」

 「安心せい。あやつは、儂の下駄占いで、納得したわい」

 「う~、お爺さまなら本当にやりそうだもんな。現に、いつもやってるしね」

 「あっ、でも書類書いてないと思うんですが」

 何とか、嘘だと思いたくって、あらを探す。

 「それは、神崎の力でちょうど年の近い子に頼んで、書いてもらって、今朝一番に受理してもらったぞ」

 「お爺さま、それは公文書偽造で、立派に犯罪かと」

 「たぶん、俺も良く分からないが、有印私文書偽造か公正証書元本不実記載にあたるんじゃないか?」

 「そんな、難しいことどうでも良いわよ」

 岬は怒ったように言う。

 「私の知らないとこで、犯罪に荷担してるし」

 「さあ、行くぞ。結婚式じゃ。多分、花婿が首を長くして待ちわびているぞ」

 「やっぱ、イヤ~」

 岬の叫びは、黙殺される。
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