唄う鳥・嘆く竜(前編)
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発行者:行之泉
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:唄う鳥・嘆く竜

公開開始日:2010/07/17
最終更新日:2010/08/08 22:41

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唄う鳥・嘆く竜(前編) 第10章 【 旅立ちの日 】 籠の鳥 ~ ライムント ~その2
 この男ならばやりそうだ。
 人の嫌がる荒っぽい行為が好きだという事は知っていたが、それ以上の事も好んでいるようだ。
 拷問やそれ以上の事にも慣れているのだろう。
 ただでさえ、クラウスが逃げたことに対しての報復を考えていそうだ。
 何かと理由をつけて、クラウスを痛めつけ嬲ろうとするだろう。
…もう、おれはダメかも知れない。
 クラウスは死を覚悟した。
 脳裏を酒場で別れたウォルフの姿が横切る。
…約束守れなかった。ごめん。ウォルフ。
…最後に、もう一度逢いたかったけど。
…でも。もう無理だ。
 クラウスは目を閉じ、男達の暴力に身を任せた。
 死ぬ時には苦しい時間が短いことを祈りながら。




 
 朦朧とした意識の中、ドアの開く気配がし、人が入ってきた。
「何をしているんだ。お前達は」
 静かだが有無を言わせない力強い女性の声が聞えていた。


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