唄う鳥・嘆く竜(前編)
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発行者:行之泉
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:唄う鳥・嘆く竜

公開開始日:2010/07/17
最終更新日:2010/08/08 22:41

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唄う鳥・嘆く竜(前編) 第8章 【 収穫祭 】 夜に啼く鳥 ~ デーゲンハルト ~ その4
「ありがとう。私もクラウスの幸運を祈っているよ。『嘆く竜』がきっと導いてくれる。では、また会おう」
 クラウスは古い慣用句を持ち出して別れの言葉を言い、デーゲンハルトもその言葉に応えた。
 荷物を持つと手を上げ、デーゲンハルトは出ていった。
 扉が閉まる音を聞き、魔法のかかる気配がする。

 ふと。

 何だか胸騒ぎがした。

 このままここに居てはいけない気がする。
 宿を出るのは昼過ぎで良いはずだったが、何故かそんな気がした。
 だが、ここを出たとしても行くあてはない。何処の店も開いていない時間帯だ。
 何よりさっきまで体は疲れていて泥のようになっている。
 少しでも寝ていたいというのがクラウスの本当の気持ちだ。
 まさか、鍵のかかるこんな場所で何かが起こる訳ないだろう。
 心の警告音は静まる事がなかったが、クラウスのはその予感を無視した。

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