唄う鳥・嘆く竜(前編)
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発行者:行之泉
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:唄う鳥・嘆く竜

公開開始日:2010/07/17
最終更新日:2010/08/08 22:41

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唄う鳥・嘆く竜(前編) 第6章 【 収穫祭 】 夜に啼く鳥 ~ デーゲンハルト ~ その2
 時に若い人と関係を結ぶこともあるが、何だか物足りないと思ってしまう事も多かった。
 それにクラウスが求めている気持ちには、父や母にそうされていたように守られたい気持ちが含まれているもの確かだ。守られ包まれる安心感を行為を通して求めている。
 その事をクラウス自身は判っていた。
 だが、それは恋愛感情ではないとも判っている。
 大きな胸に包まれて、クラウスの心は満たされる。
 気持ち良いと素直に感じた。
 すがりつくように腕を回す。
 この時間は一時的な夢だと判っている。
 こんな風に大切にされるのも、ベッドの上だけのことだと判っている。
 本当は長く続く関係を心の底では望んでいるが、数々の経験からそれは難しいと知ってしまった。
 だから、今だけでもその心地よさに酔っていたいと思う。
 そして自分が満たされるだけ相手も気持ちよくなって欲しいと思う。
 それはクラウスの純粋な想いだ。
 例え、お互いが同じものを求めていないとしても、相手を欲しているということだけは動かない現実だから。
 デーゲンハルトは強く抱きしめながら、さっきまでとは打って変わった激しいくちづけを仕掛けてきた。
「…っ…ん……っ」
 くちづけの合間にクラウスの口から甘い声が漏れる。
 体の奥で燃える小さな炎が大きくなり、全身を燃やし尽くす勢いで燃え広がっていく。
 クラウスの中心は、この先の行為への期待で芯を持ちはじめた。
 欲望がうねりを上げ全身を駆け巡る。
 デーゲンハルトの舌は巧みに動いてクラウスを翻弄する。
 クラウスは必死になって、そのくちづけに応えた。
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