俺様王子の恋愛街道
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発行者:かぼし冬佳
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/09
最終更新日:2013/02/09 18:45

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俺様王子の恋愛街道 第4章 第三章、俺様王子と光の君
 すっとメイヴィットが手を差し出した。ウォーレンは手の甲にそっと口付ける。
「同盟の調印は完了じゃ。さて、ウォーレン。妾に訊きたいこととは何じゃ?」
 ウォーレンは立ち上がって、背の小さい姫君の髪の毛に手を通した。
「はいはい、そこまでよお。ちょっと、ウォーレン様、メイヴィット様に手を出したら、ロキーナに確実に殺られるわよ」
 シーニィの言葉に、ウォーレンは我に返ると、慌てたように手を引っ込めた。
「殿下~? 顔が赤いですよ~」
 トールの追い打ちに、ウォーレンは、ふっ、と、自嘲した。
「美しいものは愛でるべきだと思わないか、トール」
 ウォーレンの問いかけに、トールが呆れたように、ため息をついた。
「ウォーレン殿下。その感覚はガートン陛下と同じですよ。さすがは親子ですね~」
 トールの嫌味に、ウォーレンはふん、と鼻を鳴らした。
「あの変態と一緒にしないでくれないか」
「ウォーレン」
「メイヴィット殿、失礼した。ええと、訊きたいこと、だったな」
 ウォーレンは席に着くと、メイヴィットへ向き直る。
「何故、君は俺の夢に現れる?」
 シーニィが「あらあ」と黄色い声を上げた。ウォーレンは気にせず、続ける。
「今年の夏になってから、幾度も幾度も君を見かけた。決して声の届かぬ夢の世界で。何か意味があるのか?」
「意味はある」
 メイヴィットは静かに告げた。まるで神の意志を伝える巫女のように。
「ウォーレン。そなたの夢に現れたのは確かに妾じゃ。妾は、夢渡りの能力を持っておる。制限はあるが、妾の唯一の能力じゃ」
「制限とは?」
「妾の弱点じゃ。これで勘弁してくれ」
「では、吐露すべきではないな」
 ウォーレンは、ひとり頷くと、メイヴィットに手を差し伸べた。
「行こうか、メイヴィット殿。フィーリーを案内してくれるんだろう?」
 メイヴィットの顔が綻ぶ。
「勿論じゃ」

第三章、俺様王子と光の君、完結
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