俺様王子の恋愛街道
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発行者:かぼし冬佳
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/09
最終更新日:2013/02/09 18:45

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俺様王子の恋愛街道 第4章 第三章、俺様王子と光の君
「いえ。大丈夫ですよ~」
 にっこりしたトールの笑顔に陰りが差す。ウォーレンは、言葉をかけようとして、飲み込んだ。側に立つトールの背後。茜色の夕焼けが、地平線に沈むところだった。
ウォーレンの視線に気付いてトールが背後を振り返る。
「自然というものは、こんな色をしているのだな」
一日の大半は執務室で過ごす身だ。雄大な自然の中で、ゆっくりとした時間を過ごすのも悪くないかもしれない。ウォーレンは朱色に染まった森林に嘆息した。
(しばし、羽を休めるか)
 成長した鳥でさえ、長い距離を飛ぶには休息を必要とする。ウォーレンという鳥は、これから起こる大戦に向けて備えなくてはならないのだ。
「殿下、お休みなさいませ~」
「ああ」
 トールに与えられた空間はウォーレンの隣だ。何かあったら呼べばいい。いつもは呼ぶ前に気付く従者を、頼もしく思いながら、ウォーレンは網のベッドにゆっくりと身を横たえた。
「ユイアにも見せてあげたいですねえ」
(お前は本当に嫁バカだな)
 ポツリと零した従者の言葉に、ウォーレンは頭の奥でツッコミを入れた。

 七色に彩られた虹の橋に少女は立っていた。
雨上がり。森の天井。ウォーレンが見上げるほどに高いが、ドレスの中は見えない。雨露に飾られた茂みの陰で、生ける全ての者が歌う。少女に祝福を与えるような合唱。少女は指揮者であり、歌い手でもあった。大げさに両腕を振るい、さながらオペラのように声を響かせる
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