俺様王子の恋愛街道
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発行者:かぼし冬佳
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/09
最終更新日:2013/02/09 18:45

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俺様王子の恋愛街道 第4章 第三章、俺様王子と光の君
 シーニィが、嬉しそうに、ビスケット菓子を口に放り込んだ。
 ウォーレンは、シーニィを睨む。
(言わなくてもいいものを)
「ウォーレン殿下は女性に免疫がありませんからね~。落とすならいまですよ、メイヴィット様~」
 トールまでもが調子に乗って、楽しそうだ。
「トール」
「何ですか、殿下」
「お前、いつから俺の敵に回ったんだ」
「嫌ですね~。愛の鞭という言葉を知らないんですか~」
 にこにこ笑いながら、トールは艶のあるスポンジケーキみたいな焼き菓子をつまむ。
「これおいしいですね~。バターの風味がしっかりします~」
 ウォーレンは寒気がして視線を空にやった。本日は快晴なり。澄み切った青空がウォーレンの視界に入る。
 違和感を感じて合い向かいに座るシーニィの隣を見た。さっきからずっと感じていたのだ。悪意の籠った視線を。気付かない振りをしていたのだが、向こうは殺気を隠そうともしない。トールは呑気にシーニィと談笑している。ウォーレンは視線を向けた。
 プラチナブロンド。白に近い金色の髪を後ろで一つに束ねた、青年。シーニィと違って、眉は薄い。彫は深いが、どちらかというと顔つきはスタッピア人に近い。つまり、エルフより人間に近いのだ。
 視線がウォーレンを捕らえた。ウォーレンは眉根を寄せた
(何か失礼なことしたか?)
 ウォーレンは己を振り返る。青年はスタッピアで言うところの軍の長だという。痩身からは考えられないが、エルフは魔法を使う。人間とは勝手が違うのだと、ウォーレンは話を聞いた。
(確か、ロキーナと言ったか)
 ウォーレンが負けじと睨み返すと、怯んだように視線を逸らされた。知ってか知らずか、シーニィがウォーレンに笑いかけた。
「ねえ、ウォーレン様。フィーリーは美しいでしょう? 世界一、緑の豊かな土地なのよお」
「ああ、そうだな。メイヴィット殿の髪の色も鮮やかだが、フィーリーは自然に溢れている。スタッピアでは考えられないな」
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