俺様王子の恋愛街道
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発行者:かぼし冬佳
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/09
最終更新日:2013/02/09 18:45

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俺様王子の恋愛街道 第3章 第二章、俺様王子とフィーリーの使者
「それは表向きの話ね。言ったでしょう? ウォーレン様。こっちはエルフ専用の道だと。もう少し中に入れば、もう安心よ。そうしたら今夜はゆっくり休みましょう。流石にアタシもくたくただわ」
 馬に慣れないウォーレンたちに代わって、より多くの時間、見張り番を買ってでてくれたシーニィ。日は既に沈み、夜の帳が下りている。街道は闇に包まれ、視界が危ういが、楕円の向こうは不思議な光に包まれている。
「灯り虫よ」
 ぼんやりと光っては消え、光っては消える、丸い灯り。
 急いで、ウォーレンは馬を下り、恐る恐る虹色の輪を通り抜けた。

 明るい笑い声が響く。軽やかで鈴の音のようなそれは、ウォーレンの思考を奪った。
 ――この声を知っている。
 ウォーレンは目を開けようと試みた。しかしどんなに力を込めようとも、瞼は鉛のように重い。
(君は、誰だ?)
 脳裏に映るのは、夢の少女。濃い緑色の髪、茶色の優しい眼差し、線の細い身体。
 眩しい程の笑顔。
 ふと、目が覚めた。
 太い幹、絡んだ根。ちょうどヒト一人収まるくらいの窪みで、ウォーレンは眠っていたらしい。
「よく休まれた?」
 ウォーレンの頭上から声が掛かる。短い掛け声とともに、シーニィが枝からウォーレンの側へと飛び降りた。
 ウォーレンは虚無感を覚えて、シーニィに尋ねた。
「トールはどこだ?」
「あの、白髪君なら、そこの根元にいるわよ」
 ウォーレンのいる窪みの更に下、突き出した岩に寄り掛かるようにして眠っている。女のように滑らかな肌を、色素の薄い髪が覆っていて、彼の表情は窺がえない。
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