俺様王子の恋愛街道
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発行者:かぼし冬佳
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/09
最終更新日:2013/02/09 18:45

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俺様王子の恋愛街道 第3章 第二章、俺様王子とフィーリーの使者
(苦いな)
「苦い? 顔に出てるわよ、ウォーレン様」
 くすくすとシーニィが笑った。トールは、というと、涼しい顔をしている。何だか負けたような気がして、むむ、っと、ウォーレンは唸った。
 唐突に、シーニィが、焚火に水をかけた。トールも厳しい顔をして、剣の柄に手をかけている。
 殺気が漂っている。ウォーレンは、眉間に力を入れて、立ち上がる。三人は、馬と荷物から離れ、見通しの利く街道に出る。
 ウォーレンは、サーベルを鞘から抜き、構えた。抜身の刀が、オレンジの光を反射する。
「馬と荷物を置いていけ。そうすれば命だけは助けてやろう」
 現れたのは、烏を肩に乗せた、男たち。ボサボサの烏羽色を頭の頂で纏めている、小柄な一族だ。
「キールか」
 ウォーレンは呟いた。
 キールと呼ばれる小柄な一族。背丈はスタッピア王国国民平均の半分ほどしかなく、視力が恐ろしく良くて、動きが素早いのが特徴だ。
 ウォーレンの父親・ガートン王が手を焼いている一族でもある。
 キールは中央帝国・サフランの国民でもあるが、一族は各国に点在しており、迫害を受けてきた歴史がある。
 スタッピアでは、キールの入国を認めておらず、国内にいるキールは全て不法入国者だ。密輸入出の裏には必ず彼らの存在があるといっても過言ではない。ゆえに、職に就くのが困難で、一部がこうして盗みを働いたり、商人を襲ったりと、被害は後を絶たない。
 もちろん、まっとうに生活している者もいる。しかし彼らは、貧しかった。
 シーニィの魔法がかかっている為、ウォーレン一行はただの行商人に見えているはずだった。
 男たちは、得物を持ったまま、じりじりと近づいてくる。
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