俺様王子の恋愛街道
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発行者:かぼし冬佳
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/09
最終更新日:2013/02/09 18:45

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俺様王子の恋愛街道 第3章 第二章、俺様王子とフィーリーの使者
「我が君は、森を離れることが出来ない身ですので、代わりに私が参りました。この度は、再び同盟を結んで頂ければ、と思います」
「うむ、そうだな」
 ガートン王は、うんと頷くと、こう言った。
「ここにいるウォーレンをそちらへ行かせよう。一ヶ月ほどあればいいか。身分は第一王子だから、不足はないだろう」
「はい」
「はい?」
 シーニィがウォーレンに微笑む。ウォーレンは間抜けな声を出した。そうして焦ったように抗議した。
「ちょっと待って下さい、陛下。私には仕事があります」
「一ヶ月ぐらい大丈夫だろう? 帰ってきたとき、ちょおっと大変かもしれないけど、優秀なお前ならちゃちゃっと済ませられるよね」
「それはそうですが」
 ぷっと誰かが噴出して、ウォーレンは声のした方を見下ろす。そして目を二三度瞬かせた。ウォーレンの見間違いでなければ、使者が、フィーリーからの使者が、お腹を抱えて笑い転げていた。
「あっはっはっ。あー苦しい。イヤだわ~もう、ガートン様ってば変わってないのねえ」
「シーニィも変わってないな」
「おかげさまで。ウォーレン王子もすっかり立派になっちゃって。ティアラ様似で良かったわねえ」
 オネエ言葉が、シーニィの口からぽんぽん飛び出る。ウォーレンは、父親と使者を交互に見つめた。
「ん? それは嫌味?」
「あらあ、ガートン様ってば、おつむが働くようになんたんじゃない」
 ウォーレンの目の前をブリザードが通りすぎる。
(なんだか寒いぞ。この二人、仲悪いのか?)
ウォーレンが思案する中で、ガートンがのほほんと告げる。
「まあ、いいや。シーニィ、ウォーレンをよろしく頼む」
「言われなくてもわかってるわよ。アタシに任せて頂戴」
「ウォーレン」
 ガートン王がゆっくりとした動作で、振り返る。
「シーニィがついているから、大掛かりな警備はいらないね。トールだけで十分だよ」
「は?」
「なんだい。ウォーレン。もしかして、怖いの?」
「まさか」
 にっこり。笑ってみせたが、ウォーレンの内心は穏やかではなかった。未開の地。エルフ。未消化な単語が、ウォーレンの不安を煽り立てる。
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