Johann,-ヨハン-
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発行者:KEI
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2013/01/25
最終更新日:2013/01/25 20:09

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Johann,-ヨハン- 第2章 森の精霊
 「これは酷い‥。右腕が吹き飛ばされて、内臓も潰れている。今生きているのが奇跡だ」
 「そんな‥」 彼女はヨハネスの診断を聞くと、深くうなだれた。
 「残念だが、俺に出来ることはひと思いに楽にしてやることだけだ」ヨハネスが淡々と告げる。
 彼女は暫くの間沈痛な面持ちでガルーザを眺めていたが、やがて口を開いた。
 「ポリスーンなら、ガルーザを助けることができるかもしれない。お願い、ガルーザをポリスーンの元まで運ぶのを手伝って!」
 「ポリスーン‥、森の精霊か。しかし、精霊は滅多に姿を現さない。それに力を貸してくれるとも限らない」
 ヨハネス達の会話を聞き、耳を疑った。学術院での神話学の講義を思い出す。僕達の世界は精霊が治めているとされ、かつてはヒューマンの前にも姿を現したらしい。しかし、近年において精霊の姿を見た者はいない。
 「大丈夫。お願い、彼を運ぶのを手伝って!」 彼女は改めて僕らに頼む。
 ヨハネスは暫らく逡巡したあと、頷いた。
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