孤島の垂涎
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発行者:千華
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/21
最終更新日:2013/03/02 21:44

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孤島の垂涎 第3章 万劫島へようこそ。
「国に帰る条件、は?」


「お姉さんは察しが良くて助かります。
まぁ簡単に言えば、鍵を集めていただきたいんです。12個」

コト、と机の上に置かれたのは、不思議な形をした銀色の鍵だ。
鍵の割に音が軽く、葵は不思議に思う。

「この鍵、本物じゃないですよね?」
「素晴らしい! そうです。これは、ただのレプリカです。
本物の鍵は、この島に住む12人の男が所有しています。
それを集めて、扉を開けてください。
扉の先には飛行機を呼ぶためのボタンがありますから、
押してしまえば無事に日本へ帰れますよ」
「扉、って?」
「はい。外を見てください。灯台が見えますか?
あそこに、12重の扉があります」

遠くてぼんやりとしか見えないが、確かに灯台らしき建物が確認できる。
ご丁寧に12重になった扉を作ったらしい。
暇人か。
2重3重の扉なら目にしたことがあるが、12重とは
ただの「バカ」としか言いようがない。


「灯台の中に入れれば、家に帰れるんですか? 証拠は?」
「信じたくなければそれで結構です。
帰りたければ、鍵を集める事ですね。
全ての鍵を集めた時に、嘘か本当か証明されます」

信じないで過ごすよりは、目標を持って毎日動き回った方がいい。
もっともな言い方だか、どうも手の平で踊らされている感がして気に食わない。

彼の笑顔にすっかり騙されてしまったが、
この男、とんでもなく計算高い男だ。
葵の苦手なタイプの一つでもある。

期限は7日間。
まずは、鍵を集める事が当面のノルマとなる。

「あ、ちなみに私も、誰が鍵を持っているのか知りませんよ。
本人しか知りませんし、意地悪な子もいますからねー。
持っていても、はぐらかされるかもしれません。気を付けてくださいね」
「………………」

もし、頑張って鍵を集め、帰れる事が決定したのなら。

まずは最初に、この男の顔面に思いきりパンチを食らわせてやろう。
葵はメラメラと灯る内面の炎に強く誓い、紫の手をグッと握った。
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