孤島の垂涎
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発行者:千華
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/21
最終更新日:2013/03/02 21:44

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孤島の垂涎 第3章 万劫島へようこそ。
安心しかけていた二人の心は、一気に不安と恐怖に包まれる。

この島は一体、何なのか。

動きが止まってしまった彼女達に、エヴァンスは袂から
二枚のカードを取り出す。
金色のカードには番号がふられており、ICチップもついている。

クレジットカードだろうか。
二枚とも当然番号が違うが、カタカナで名前が彫られていた。
一人は葵、一人は紫の名だ。

「この島では、紙幣や硬貨のやりとりはありません。
全て、このカードで支払います。
お二人のカードは、7日目までは自由に使えます。
ですがそれ以降、使うだけではなく、貯める行為も行わなければなりません」
「貯め……る? は、働くって事ですか?」
葵の震える言葉に、エヴァンスがゆっくり頷く。

「8日目からは、晴れて島の住民です。
それもこの島でたった二人の女性です。待遇はいいと思いますよ?」
「ちょッ、待って下さい! 女の人、他にいないんですか!?」
「えぇ。10年以上はいませんね。
島には若い男ばかりで、少し退屈していたんです。
きっと皆、貴方方に好意を寄せると思いますよ? 可愛らしいですから」

褒められているようだが、全然嬉しくない。

それよりも葵は、信じられない島のシステムに頭が痛くなってきた。
確かに飛行機は若い男の人ばかりだったし、
島ですれ違う人も男性だけだった。

その理由が、単純に『女のいない島』だったとは、
誰が予想しただろうか。
島の人間を疑う訳ではないが、少々危ないのではないか。
紫はすっかり怯えてしまい、葵の裾を掴んで身を寄せている。

これなら今すぐにでも帰る、と言いたいところだが、
残念ながらここ最近、不幸が続いている。
よってこの現状からしても、簡単には帰してくれないだろう。


それにあの笑顔。

『無条件に飛行機を飛ばすなんてありえませんが?』
と、黒々としたオーラを出している。
先ほどまではあんなに有難がっていた葵も
一気に彼の評価が「腹黒の眼鏡エセ紳士」へと転落する。
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