孤島の垂涎
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発行者:千華
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/21
最終更新日:2013/03/02 21:44

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孤島の垂涎 第3章 万劫島へようこそ。
「では、詳しい説明は彼にお願いします。
颯真さん、後はお願いしますね」
「任せとき―!
ほなら荷物まとめてこっち来たってくれるか? 家から紹介するわ」

そう言いながら現れたのは、
太陽の光で肌が浅黒く焼けた、関西弁の青年だった。
短い髪は葵達と同じ黒色で、水浴びでもしていたのか体が濡れている。

彼と最初に目が合ったのは葵で、
青年は逸らすことなく、逆にニッコリ笑い、ウインクを送ってきた。
人をジッと見つめる癖を自分で叱咤すると同時に、
相手の態度に頬を赤らめた。

「貴方がたお二人は私について来てください。この島の案内をします」
残ったのは3人。
セルジュは別れ際に手を振ってくれたが、
地上に下りて自信を取り戻したクロードは、さっさといなくなってしまった。
たぶん飛行機の揺れで、別れを伝える余裕がなかったと予想する。
涼しい顔をして挨拶を済ませた紫とセルジュが羨ましい限りだ。


男の運転する車に乗り込むと、元々小さな空港は、
あっと言う間に無人になる。
車の窓からは強い風が車内に入り込み、
日本よりは乾燥した暑さが肌を照らす。
空気も澄んでいるし、海も青々と光っている。
リゾート施設としては、申し分ないクオリティと言えた。

「申し遅れました。
私はエヴァンスと申しまして、この島の管理を全て任されております。
貴方が葵さんですか?」
「はい。お世話になります」

関西弁の男は日本人のようだが、
このエヴァンスと言う男性は容姿だけで違うと分かる。
北欧あたりだろうか。
銀髪に近い金髪が、風の力で繊細に揺れている。
真っ青な瞳の色は、葵も初めて間近で見た。

色んな国の人間が集まっているようだが、
一つだけ共通点があるとすれば、全員日本語でやり取りしている、
と言う点だ。
葵としては有難いが、島の所有者が日本人なのだろうか。
知りたいわけではないが、少し気になる。



「う、わぁ!」

しかしそんな疑問点も、すぐに払拭される。

何故ならこの島は、進めば進むほど魅力が沢山詰まっている。
飛行機から下りた時も感じたが、
気候もいいし景色も素晴らしい。
遠くには山が見えるし、川だってあるそうだ。
海も山も堪能できるし、人に慣れた動物も数多く存在するらしい。
あまり期待していなかった分、その差に驚き、歓喜の声を上げる二人。
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