孤島の垂涎
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発行者:千華
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2013/02/21
最終更新日:2013/03/02 21:44

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孤島の垂涎 第3章 万劫島へようこそ。
飛行機のフライト時間は7時間ほどだった。
ハワイあたりだろうか。
あの辺は沢山島があったし、その中の一つに着陸したのかもしれない。

着陸時、クロードの顔はやはり引きつっていた。
正しい座席に戻ってしまったので、細かい表情までは見られなかったのが残念だ。
だが、彼は歯を食いしばって着陸体勢に入っていた。
着陸先の空港が、少々突風にあおられ気味だと言う事で
事前に揺れると言うアナウンスはあった。
死刑執行の連絡を受けたかのように二人して固まり
葵は紫の腕をギュッと握り、無事に着陸できるよう強く祈った。
アナウンス通り飛行機は揺れたが、なんとか問題なく着陸を果たし
見たことのないパイロットに心の中でうんと賞賛の言葉を送った。

やがて荷物を取り出し、いよいよ他国のゲートをくぐる。
不思議なことに入国審査がなく、飛行機から下りるとそのまま
空港の出入口エントランスへと抜けてしまった。


元々乗客も少なかったので、出迎えに来ている人も一人しかいないようだ。
迷う必要がなくて助かる。

その出迎えに来た、恐らく現地人と思われる男性。
眼鏡をかけた長髪の男は、乗客全員の人数を確認すると、ゆっくり口を開いた。

「皆さん、お疲れ様でした。
それから、ようこそ万劫島へ。皆様の滞在を心より歓迎致します」

ばんごうとう。

男は現在地の名前を口にする。
地名に全く聞き覚えがなく、まだ国内にいるかのような名前を告げられた。

乗っていた時間からして、ここは海外で間違いない。
アジア……にしても、雰囲気が日本に近い。
目の前にいる男は日本語を話していが、容姿がどう見ても欧州の人間だ。
色んな考察が頭の中を駆け巡るが、糸は絡み合ったままだ。

万劫島とはどこだろうか。
聞きなれない地名にも関わらず、狼狽えているのは柊姉妹だけのようだ。

皆ここがどこなのか知っている、と言う訳ではなく、
どこでも興味はないと言った感じだろうか。
クロード達も、表情を崩すことなく相手の説明に聞き入っている。

どうやら観光で来たのは姉妹2人だけのようで、
後の人間は全員移住目的で訪れたらしい。
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