PC売り場の誘殺(番外編・お喋りとミニ話)
第2章 久美・「今は藤本さんと気が合ってます」
今は香って呼んでるけど、最初は藤本さんとか言ってた。その藤本さんが来るまで、私は勤めてるお店の看板店員だったんだ。お客さんを購入に促してるって実績と、お客さんから好かれる店員評価で常に上位。というか1位が私の座席だったわけですよ。
自分で言うのもなんだけど、容姿も全体的に悪くないと思ってた。胸もDカップだから、いい具合でしょう? って意識もあったりして。
あ、この際だからもうちょっとだけ言いたい。お客さんからラブレターとかもらった事もあるんだ。これ本当。あの時は、お客さんからラブレターもらうとか私だけだった。
正直に言えば、少しは酔ったりもしたよ。私ってすごく快調に突き進んでるって充実感。毎日がバラ色に見えるんだよ、本当に。
で、しばらく私がナンバー1だったのに……途中から来たわけよ。藤本さんが来たわけ。4つ違いだから年齢的には妹みたいなもんだけど、最初はそういう風に思ってあげられない。
まず藤本さんって爆乳……Dカップの私がドキッとするんだよ、Iカップとかいうんだよ。やっぱり嫉妬してしまった。だって私の胸より藤本さんの胸が周囲の目線を奪うもんね。奪われた!
でも本当に嫉妬したのはおっぱいの大きさじゃないよ。やっぱりあれ、藤本さんのキャラクター。
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