ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第3章 阻止
電灯の無い町並みは、弱々しい行灯の点々が寒々しく見えた。
「理香子。いったい何がどう展開したのか説明してくれよ」
「あきれた。わかんないでしゃべってたの?」
「だいたいの事は判ってるさ」
「…じゃあ。家隆塚で私が言った陸奥犯人説は覚えてる?」
「あぁメモに書いたヤツだな」
「陸奥に神戸のサトウって言ったら、言伝てか?って答えたよね。暗殺の黒幕が神戸の居留地に居るアーネスト サトウって事。菊屋は暗殺の定説に出てくる本屋なの。だから陸奥に菊屋は?って聞いてみたの。菊屋の息子峰吉が軍鶏を買いに行くんだけど、彼は本当の事を証言してない。つまり、龍馬に頼まれたんじゃなく、陸奥を含む犯人グループに頼まれたみたいね。おそらくヒ素を仕込んだ軍鶏を近江屋に運んだんじゃないのかな…菊屋の二階に橋本久太夫と小谷耕蔵が居たからね」
「なるほど…陸奥犯人説の6人が揃ってる」
「一人まだよ。谷干城が現れてない。でも白川屋敷は谷の所属する陸援隊の本部だから当たりの可能性大ね」
「須田の武器を橋本が知ってたみたいな事言ったよな?」
「幕府の密偵だから、威力偵察したって所ね」
「光る剣って言ったから、須田はビームサーベルを使った可能性がある」
「でも。久利坂さんが言ったみたいに、この時代の武器も使いこなせるなら危険度は変わらないわ」
「小谷も橋本も船員なら、須田にはかなわない。龍馬も中岡慎太郎も使い手だから、そもそも毒殺計画だったんじゃないのか?」
「須田が居なきゃ斬り込みも可能よ。近江屋二階の室内で、長い刀は使えない。壁や柱で振り降ろせない。短刀で突き合いなら、刀を帯から外してる相手の不意を襲えば有利だわ。でも、使い手の護衛が居ると不意は衝けない。脇差しを引き寄せて抜く時間が出来る。でも…陸奥なら毒殺を選ぶと思う。その方が真相を隠蔽するのに都合が良い」
ミリティ姉さんが腕時計型コンピューターを操作して言った。
「生中継を聞いた方が早そうよ…」
久利坂さんと陸奥の声が流れてきた。
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