ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第3章 阻止
星岡も理香子も町並みに懐かしさを感じた。しかし、この町に有った二人の記憶はリセットされた。
「これをカジって」
歩きながらミリティ姉さんが、黄色い箱を配った。
「カロリーメイト チョコレート味?メイプルは無かったんですか?」
星岡は箱をやぶりラミネートを剥がしながら聞いた。
「最初に触ったのを持ってきただけだけど?何か問題が?」
「食事なんだから、チョコは避けるべきですよ」
「次はメイプルにしましょうね。食べたらゴミは回収します。100年後に篠ノ井教授が発掘しないようにね」

久利坂さんは四条大橋を渡り、薩州屋敷の手前で北に上がった。
やがて、
ー宿沢屋ー
の行灯が見えた。
「ここが裏口です。ここで陸奥を待って下さい。私が表から訪ねれば飛びだしてきます」
そのまま久利坂さんは表口に消えた。
「どういう事だ?理香子?」
「陸奥は刀の腕前は並以下で、本人は人混みを逃げ切る訓練をしてるって、自分で言ってた。新撰組は三人一組で一人に対応したって言うから…正解かもね」

しばらくして、裏口から陸奥が現れた。三人で立ち塞がる形になる。星岡は、伊達陽之助の名で顔を覚えていた。陸奥は動けずに、怯えた目で三人を見た。
「陽之助さん。はじめまして、星岡と言います」
「何用か?」
異常に警戒している。
「龍馬さんに付いてる須田についてお話が有ります」
「須田?須田がどうした?」
刺客で無いと判って陸奥は緊張を緩めた。
「立ち話も何ですから、どこか話せる場所に行きましょう」
後ろに久利坂が戻って来ていた。
「お主ら。何者だ?」
「私は久利坂と申します。我ら伊達陽之助殿のお味方です。安心なされよ」
「訪ねてきた久利坂はお主か?何処の手の者だ?」
久利坂は黙った。陸奥は四人を見渡した。理香子が続ける。
「神戸のサトウと言えば…お察しなされますか?」
「…ウン…サトウ?何か言伝てか?」
上手く引っ掛け言葉に乗ってきた陸奥に、理香子は三人にコッソリ頷いて見せた。
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