ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第3章 阻止

久利坂が古着屋から戻って来たのは、昼過ぎだった。高台寺の墓地で、ミリティ姉さんとそれぞれの情報を交換した。
「…警備隊の情報だと、ビームライフルは残彈1発。爆薬もひとつ…でも半径20kmを焦土化する威力だから、暗殺阻止には使えないわね。ビームサーベルは、最低出力で2分程度の残エネルギーで、日本刀でも受けられるから久利坂さんに頑張ってもらえるわ」
「通常出力なら?」
着物と二本差しに戻った久利坂さんが、わらじの紐を結び直しながら聞いた。
「通常で、5秒。最高なら、0.25秒。接近戦でなければ、かわせる感じね」
「…手練れなら、間合いを跳びなから一撃で充分な時間だ」
「軍の格闘教官だから、きっとやるわね」
「専門家には専門家が掛かりやすいワナが有るが…それはこちらも同じこと。それに、武器になるものは無数に有る。残彈数で安心できない」
星岡も理香子も尊皇攘夷志士風の姿に着替えていた。星岡は聞いた。
「久利坂さん。暗殺まで後どれくらい時間が有るんですか?」
「酢屋で龍馬さんの生存を確認しました。今夜近江屋で待てば会えるらしいので、今夜でしょう」
「いっそ龍馬さんが近江屋に居ないように頼めばやり易くないですか?」
「駄目です」
「言い切るのね?」
ミリティ姉さんが刀の柄に手を載せて言う。
「その格闘教官。右頬に線状の火傷の痕が?」
「…有るわ。サルバレル宙域対艦戦で、巡洋艦に白兵戦を仕掛けて撃破した時の有名なビーム痕よ」
「須田礼無之助(すた れむのすけ)の名で、龍馬さんの護衛になってます」
「間違いないわね。スタニワム レム大佐が彼の名前よ」
理香子は提案した。
「陸奥に接触しましょう。四条の宿屋に居るはずです」
久利坂は記憶をたどって言った。
「陽之助は絡みづらい。警戒心が異常だ。おそらく…沢屋でしょう。案内します」
四人は高台寺を出た。
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