ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第1章 ープロローグ

星岡と理香子は、アパートを出て地下鉄の駅に向かって歩いていた。
「とりあえずロサンゼルス広場で、アメンと連絡をとろう。どうやって考古学者さんを助けるかは、それからだ」
「アメンは捕まってるんじゃない?」
「ホティオティが来てくれるかもしれない…それとも他の家族か知り合いとか」
しかし。
見馴れた宇宙人が、交差点の角から現れた。

「おいおい!脱獄かよ!勘弁してくれよぅ」
アメンティティ アーメンは三つ揃いのスーツで、金持ちの御曹司のようだ。
「ホシオカさん。残念です…」
「もう慣れたよ。残念じゃない事が今までに有ったか?」
「全て、リセットされます」
アメンティティは肩を落として言った。
「すべてって…どういう意味?」
理香子が眉をひそめて聞いた。アメンティティは理香子を見た。
「コロニー政府議会は、一週間紛糾した末に妥協案を決定しました」
「だろうな…議員さん達に同情するよ」
「…議会は、私と姉に対して、罪に問えないが処分をしない訳にもいかないと言う結論に達しました。そこで、特命チームが過去に行き、時空間スパイラルに私が飛び出す前に救助する事になりました」
「つまり…アメンは慶應3年の酢屋の船入に落ちない。龍馬さんはこっちに飛ばないって事なの?」
「理香子。じゃあどうなるんだ?ここの有り様は?」
星岡は周りを見渡した。アメンティティが答えた。
「特命チームが任務完了した瞬間にわかります。おそらく、間もなくです」
星岡も理香子も気味悪そうに、辺りを見渡した。
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