ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第2章 四天王寺前夕陽ヶ丘

「あれは勝鬘院多宝塔よ!」
隣の家の屋根から塔の先端部がわずかに見えている。
「ショウマンイン?芸能関係のお寺か?」
「英語なわけないでしょ!」
「入口はどこだ?」
「愛染堂の敷地に建ってるはずだから…こっち」
2人は、清地蔵の所から右に曲がって、塀に挟まれた細い路地を走った。クランクを抜けて、右に曲がると赤い鳥居が有り勝鬘院愛染堂と書いて有った。

鳥居を入ると石畳が10m程有って、境内になっている。石畳と境内の境に若い女の子が3人いて、2人を見ていた。通り過ぎようとしたが、前に立たれた。
「すいません。お礼参りですか?」
星岡は女の子の後ろに、赤地に“縁結び”と、白く抜かれた旗に気づいた。社務所には縁結びのお守りやグッズが並んでいる。
「…そっそう。彼女が毎月通ってね。結ばれちゃったのよ。悪いけど通してくれるかな?」

仕方なく理香子も調子を合わせ頷いている。
「あっはい!毎月ですか?私達も頑張ります!」
「ここは効くから。ファイト!」
賞賛の眼差しに見送られて、愛染堂で賽銭を投げ手を合わせた。愛染堂の階段を降りて来ると、まだ見ている。そそくさと愛染堂の裏に向かった。


「でまかせ言って…絶対タタリが有るよ」
「信仰ってのは、どこまでノレるかが勝負さ。感謝されるのは愛染さんだろうし、恨まれるのは俺達だからタタリはない…それよりどこだ?」
本堂の裏に出ると、屋根を二つ持った木造の塔が現れた。家隆塚の案内板から見えた先端部を確認した。扉は閉じられており、周りも冊が巡らされている。
「出てくる所がないな…」
「裏かもね」
側面と裏は墓地になっている。裏に回ると、同じような扉が固く閉ざされていた。
「ユキヒロあれ…」
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