ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第2章 四天王寺前夕陽ヶ丘
家 いえ い~え~ EA
隆 りゅう り R
塚 づか s

「づかはSじゃないだろ?」
「ビートルズはSでしょ?それで…とっ。さかもとりゅうづかに―ま―を足すと…つまりMaを足すと…」


EA R MA S

Earnest Mason Satow


「アーネスト メイソン サトウ?あのサトウか?」
星岡は、天満屋の2階で椅子に座っていたイギリス人を思い出した。
「暗殺の一番後ろに居るのは、彼って事ね。その前にTの谷干城かあるいは土佐藩かトーマス グラバー。次にMの陸奥。Hの橋本久太夫。Kの小谷耕蔵。そしてSの白峰駿馬」
星岡は唸った。
「暗殺の定説が変わるな…」
「変わらないよ」
「なんでさ?」
「これは、陸奥犯人有りきのつじつま合わせに過ぎない。誰かが家隆塚五輪塔は坂本龍馬暗殺に関係有るって書き残してない限りね。あれば、多分司馬遼太郎さんが発表してるはず。もしくは…」
「もしくは?」
「五輪塔の一番下の四角い石…地輪って云うんだけど、本来は地輪に遺体を納めてたの」
星岡は気味悪そうに、その地輪を見た。
「ここに?まさか…」
「まさかの坂本龍馬の遺体があれば、決定打ね。定説なんか銀河系の彼方に消え去るわ」
「でも、つじつま合わせって言ってもさ、ここまで合わないだろ?」
「それでも、説まで行かない。都市伝説にしても足りないね」
「よし…。調べてみよう」
理香子は星岡の手をつかんで、止めた。
「大阪府史跡よ。許可がなければ、器物損壊で逮捕だし。それは、歴史家がする事じゃない」
「陸奥が暗殺したなら、明治以降の日本史は意味が違ってくる。確かめない理由が無い!」
「ダメ!正当な手続きを踏まない調査発掘の結果は無効よ。我慢して」
怒った星岡は、理香子の手を振り払った。そのまま案内板の所まで逃げるように降りて来た。しかし、星岡は民家の屋根から、わずかに覗く隣の寺の塔に、青い光が落ちるのを見てケンカをやめた。
「また何か起こったな…。あそこにも鷲の像が有るんだな。行ってみよう。アメンがまたピンチに違いない」
2人は、家隆塚から隣の寺の入口を探す為に、走り出した。

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