ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第2章 四天王寺前夕陽ヶ丘
「反対側の話が有るの。幕府は、久太夫と云う男を、海援隊所有の船に送り込み、坂本龍馬の動向を報告させていた」
「スパイだったのか!」
「そう…小谷耕蔵は海援隊いろは丸の船長で、橋本久太夫は船員だった」
「そうか!この時期いろは丸は幕府の船にぶつけられて沈んでる!2人は仕事が無かった。京に居た可能性は高いな…」
「でも、ご丁寧に橋本久太夫にはアリバイが有る。彼は、土佐藩所有の横笛丸に運用責任者として、乗船している時に、龍馬暗殺の報に接した…でも幕府の密偵なら、この程度のアリバイ作りはお手のものだと思う」
「2人の名前が出てこないのは、実行犯だったからかもしれないな…」
理香子は太陽を見た。
「もうひとつ有る」
星岡も太陽を見た。午後の太陽は、五輪塔の右手に傾いている。
「このパンフレットのこれ(家隆塚)の読みは?」
「いえたかづかだろ?」
「ブッブー。かりゅうづかよ。ピンとこない?」
星岡はしばらく考えて、目を見開いた。
「サかモトりゅうマづか!」

理香子は静かにうなづいた。
「午前中太陽と五輪塔を結ぶ線は、口縄坂を示す。口縄坂の由来のひとつに、大阪城築城の縄打ちの起点になったと云うのが有る。元になった坂だから、坂本。坂本竜まで行ったら、陸奥との関係で坂本龍馬しかないでしょ?」
「でもりゅうまじゃなくて、りょうまだろ?」
「司馬遼太郎の本を思い出して!竜馬がゆくでしょ?」
「司馬遼太郎は、この事に気づいてたのか!」
「まだ先が有るわ。五輪塔と夕陽を結ぶ線は、谷町筋を指す。1日の最後に谷町…さいごにたにまち…さいたに…才谷…才谷梅太郎は坂本龍馬の変名よ」
「参ったな…」
「もうひとつ」
「まだあるのか?」
「見て…」
理香子はメモ帳に文字を書いた。
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