ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
ソングライター ホシオカ ー陸奥篇
完結
発行者:武上 渓
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/17
最終更新日:---

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ソングライター ホシオカ ー陸奥篇 第2章 四天王寺前夕陽ヶ丘
「明治の男って男尊女卑って印象だけど、陸奥は家族想いの人だったんだな」
「自由民権の思想を、龍馬さんから受け継いだ人だもの。陸奥は女性の人権も認めてたと思う」
のぞみは京都を過ぎ、新大阪駅に滑り込んだ。


エスカレーターで降りながら、理香子は篠ノ井教授のメモを拡げた。
「え~と。次は地下鉄御堂筋線だね。天王寺までか…」
「どっちだろう。とりあえず改札出ればわかるだろう」
エスカレーターを降りた所にあった改札は、入口専用だった。反対側は在来線への乗り継ぎ改札で、右手に出口改札が有った。
「JRで行けないのか?」
「多分地下鉄の方が簡単みたいね。どっちにしても地下鉄谷町線に乗り換えるんだし」
地下鉄と言う表示に向かって右手に歩いて行く。左にタクシー乗り場が現れた。そこからまた階段で地下に降りて行く。太い柱が数本有る広い場所に出た。券売機と改札が見える。天王寺まで切符を買って改札を通ると、登りの階段が両側に有る。
「なんで登るんだ?地下鉄だろ?」
階段を上がるとホームに出た。天井が有るが、ホームの先に地上が見える。
「なんで、ビルが見えるんだよ。地下都市か?人工太陽つきの」
「間違いなく、地下鉄御堂筋線って書いて有ったよ」
2人はホームの端まで行ってみた。
「完全に地上だな。おまけに次の駅まで見える」
そこに列車が入ってくる。
「来たよ!天王寺行きだって」
先頭列車の中に入ると日差しまで差し込んでいる。
座席に並んで座ると、大阪の広告を2人で眺めた。
「なんで陸奥は大阪に?和歌山の出身だろ?」
「父親が藤原家隆を信奉してたのが理由ね。藤原家隆の墓のそばに葬って欲しいと言うのが遺言だったの。それがこれから行く夕陽ヶ丘に有るの」
「夕陽ヶ丘ね。金持ちの住宅地って感じだな」
「不動産業者が付けた名前じゃないよ。藤原家隆の和歌にちなんでるの。契りあれば なにわの里に宿りきて 波の入日を 拝みつるかな から地名が付けられたの」
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