光る指先
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発行者:Tira
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ジャンル:その他

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:---

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光る指先 第1章 弱みを握って
 すでに空は暗く染まり、幾つもの星が綺麗に光って見えたが、彼の心には瞬く星よりも熱く、真っ赤なマグマのような欲望が煮えたぎっていた。
「ただいま」
「遅かったわね、部活だったの?」
 廊下の向こうから母親が歩いてきた。遊びに行って遅くなる事もあるし、携帯を持っているので別段心配しているような表情ではない。
「ああ。明日から二日間、合宿があるんだ」
「明日から!? 土日は家にいないって事?」
「そう、言ってなかったけどさ。だから日曜日の夜までご飯はいらないから」
「分かっていたのなら、もっと前に言いなさいよ。着替えは?」
「もちろん持ってくよ。はあ、腹減ったな。ご飯にしてくれよ」
「全く泰氏は。早く先に着替えてらっしゃい」
「ああ」
 早く明日にならないものか。
 泰氏は興奮しながら部屋に戻り、着替えを済ませてからキッチンへ入ると、勢いよく夕食を平らげて風呂で疲れを癒した。
 これまで行ってきた実験の成果が明日試される。しかも、泰氏が好意を抱いていた伴条亜希子の体で。
 部屋に戻り、ベッドに寝転んだ泰氏は指先に念を込めた。いつもどおり人差し指の先端が淡い光を放つ。
「この指先さえあれば……」
 しばらくその指先を見つめていた彼は念を解いて大きく深呼吸をすると、スポーツバッグに適当な服や下着を詰め込んで明日の準備をした。もちろん合宿なんてある筈が無く、家を空けるための口実に過ぎない。黙って家を出たままだと心配するだろうし、警察に連絡されては困る。携帯もすぐに出られるとは限らないからだ。
「よし、後は明日になるのを待つだけか。興奮するよ。ああ、眠れるかな……」
 時計を見ると十時過ぎ。後、半日の我慢だ。泰氏は部屋の電気を消すと、明日の事を想像しながら無理やり眠りについた――。
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