彼女と自転車とおっぱい
第1章 ☆月曜日の朝・今日は元気に自転車で学校に行こう(自慢!)
「あ、おはようございま~す」
朝、インターホンに向かってそう口にするのが毎朝の決まり事。香山なつこ(12歳)は、幼馴染みで隣に生息している山本健がルーズだから、自分が引っ張るべきと思って毎朝迎えに来る。
「うるさいなぁ、なつこの来るのが早いから悪いんだよ」と、健は母に急かされてイライラして高速の歯磨き。シャカシャカ。
家の中に母がいて、家の外には母みたいな感じになってきた幼馴染みの女子が一人。どこに行っても見張られているような感じ。同じ歳のくせに母親みたいな感じが、まるで自分を子供扱いするようなあの感じが少しイラ付く。でも、一方では悪くない。
「あ、健ちゃん、今日は早い」
彼女が出てきた健を見てにっこり。
少年は小6にもなったら、「健ちゃん」と言われるのが恥ずかしい気がしていた。でも止めさせないのはお得な気持ちになれるから。その辺、少し青春。
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