女子なんかいらねぇ
第7章 ☆太郎と次郎3・愛し合いたい気持ち・受けるか否か
南極太郎、次郎を抱きしめながら震えた声でつぶやいた。これは罪の意識をもたされ悩む台詞だが、言わずにいられない。
「あ、あのさ……抱くとか抱かれるとか……ダメか?」
太郎は次郎が愛しい。もう少し言えば禁欲していて溜まっているという事情もある。でも今は、純情な気持ちだと思いたい。
「そ、そんな……急に言われても……恥ずかしいよ」
次郎はドキドキする。抱くとか抱かれるはセックスを意味するのだから、応じたら凄い事になってしまう。そして遊ばれるのはイヤだとも。
遊びじゃないよ、太郎は伝える。もしセックスをしたら、その時は次郎を一番大切な存在と認定する事を約束するらしい。その気持ちで次郎を愛する男になる事を約束すると震えた声。
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