時空の飛翔
時空の飛翔
成人向
発行者:上宮知樹
価格:章別決済
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ジャンル:SF
シリーズ:時空の飛翔

公開開始日:2012/11/05
最終更新日:2014/04/18 12:45

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時空の飛翔 第1章 昭和
すような音がする、その音は次第に真田に近づいてくるように感じられた・・・しかし、音の大きさからやっと自身の真上にそれがある事が分かったのである、来た、また奴らだ!
例の光の三つの玉がやってきた・・・この玉は時折鉄男の牢屋に向かって光線を発射しに来る、その度に鉄男は悪魔のような雄叫びを上げるのだった、しかし、今日はまったく変な時間に現れるものだと感じていた、と、いうのは、この玉は決まって午前零時、12時を過ぎないと現れなかったからである。
時計を見ると今は10時、いつもの時間より少し早いんじゃないのか?と真田は心の中で笑った・・・
そうこうしていると意識の隙を狙ったかのように、突然その一つが降下してきた、それも信じられない高速で・・・地面に30センチも近づかない場所に突然止まり、浮遊したのである、光がおさまり、やがて黒い金属に表面の状態が変わると、その表面に隙間が出来、まるでドアのように下に垂れてきた、ほぼ四角に近い出口、乗降口が突然現れ、その中に子供のような人影が見えたのである。
だが、それはおおよそ人間とは似ても似つかない、恐ろしい外観をしていた。
目は大きく、白目は無い、鼻はなく、引っ掻いたような口が横一直線に付いている、その口はまるで動かないように糸で縛られているように見えた・・・その生き物はぎこちないある歩きで真田に近づきはじめた、ところが真田はその瞬間にやっと自分が動けないように「固定」されている事に気づいた。
しまった!と真田は叫んだが時すでに遅く、ほぼ目の前にその生き物が居るのに逃げられない恐怖を味わうはめになった。まるでフクロウのようなその目に凝視され、心の中をまるで吸い取られるような眩暈を覚えた、意識が朦朧とし始める、これはまずいと意識が叫んだ次の瞬間、声が聞こえて来た・・・
「真田、聞こえるか?」だが、その生き物の口は少しも動いていない・・・「怖がらなくていい、君に手をかけるつもりはない」・・・「これを受け取れ」・・・その生き物は金色の金属の円盤を差し出した、真鍮のように見えるがより銀色で鉛に近いようにも見える・・・「聞こえたら返事をしてくれ」・・・真田は意識の中で聞こえていると答えた・・・「それでいい」と返事が来る、真田はお前達はどこから来たのだ?と質問を投げかけた、その生物は右腕を真上に振り上げ「宇宙」とだけ答えた。
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