時空の飛翔
時空の飛翔
成人向
発行者:上宮知樹
価格:章別決済
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ジャンル:SF
シリーズ:時空の飛翔

公開開始日:2012/11/05
最終更新日:2014/04/18 12:45

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時空の飛翔 第1章 昭和
一人の将校がまるで自分の居場所を知っていたかのように立ちはだかっている、しかし、何故か表情には笑いが浮かんでいる、真田には何が何だかわけが分からなかった、薄笑いを浮かべながら相手を撃ち殺す男なのだろうか?とも思ったが・・・どうせ殺すのなら、今ここでひと思いにやってくれないだろうか?
心の中で呟いていた・・・だが、将校は一言「アレスト、ユー」お前を逮捕するとだけ伝え、そのまま手錠をかけた、資料には消火剤がかけられ、丁寧に分類が始まっていた・・・だが、今となってはもうどうでも良い、収容所でも何でもありだろうと考えていたが、一人の日本人らしき将官、通訳が近づいて来てこう告げた、「真田さん、貴方はアメリカに行く事になります、あ、失礼しました、私は日系人のコバヤシと言います、貴方につきっきりで通訳しますので離れないで下さい」と言われた。工場の周囲には有刺鉄線が張り巡らされて、如何にもものものしい雰囲気に包まれていた、付近の住民が集まり見物している、やっぱり何か変な事をしていたんだ・・・とその表情から内容が見て取れた。
コバヤシが「真田さん、貴方はお客様ですから・・・」と話してきた、何故?と聞き返すと、「例の研究が大事なんです、ソ連に取られる前に押さえたかったんです、だからこんな時期に来たんですよ?」
と、説明を受けた、真田は聞かれた事以外は答えないようにしていたので、自発的にペラペラと話す事はしなかった。工場の前の空き地に出来た急造のテントの中でコーヒーが振る舞われた、コーヒーなど何年ぶりだろう、その香りに心が癒されるのを感じた・・・その夜から工場の一角で尋問が始まった。
米軍が鉄男の存在を知っていたのは意外だったが、自身の説明を聞いても、驚く様子もなく、うんうんと相槌を打っているさまの方がはるかに不気味だった。
最初に出会った将校は自身の名をネターと言っていた、元はドイツ人という事だった、アメリカにとっては敵性外国人ではないのだろうか?と、思ったが、気にしない事にした。
ネターは日本の研究を持ち帰る事も仕事として持っていたが、ヨーロッパで目撃が多発したフーファイター(幽霊戦闘機)の研究もしているという事だった。
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