みぃつけたぁ
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発行者:やまきょん
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:2013/04/18 20:08

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みぃつけたぁ 第5章 第3部
「その半分でもいいから、先生に分けてくれないかな?先生も洋子ちゃんを助けたいから。真希ちゃんと同じで、一緒に運動会や遠足に行きたいって思うから」

真希ははっとした表情を浮かべた。そして色んな思いが一瞬のうちに心の中に脳に響き渡り気がつくと涙が頬を流れていた。そして一気に泣いた。今までずっと我慢していた涙が堰を切って流れ、しばらくの間、泣き止むことができなかった。

「もう、一人で頑張る必要はないよ。先生も彼女を引き止められなかったんだから・・・ね?」

中村はそう言って、寺川に職員室から彼女が一人でぼぉっとした表情で裏門から一人で家とは別方向へ歩いていくのを見ていたのだという。

「友達の家に遊びに行くんか?って声かけても聞こえへんかったみたいで。いつもやったら手を振ってくれたのにって思ったんや」

警察にもそのことは話したが「職員室からはたしかに他の騒音に混じって聞こえにくかったかもしれない」と言われ重要視されなかったという。真希を見ると、声を殺して一人泣いていた。中村をみると同じようにひっそりと泣いていた。


 寺川は2人と別れ、洋子があの日使った裏門へ向かった。何か手がかりがあるというわけではないが、あの日の洋子の見た景色を見ながら足取りを追いたいと思ったし、何より本当に中村の声が聞こえなかったのかという点が非常に気がかりだったのだ。だから、裏門の周辺をゆっくり歩き職員室にいる中村に何度か生徒に声をかけるような調子で声をかけてくれるように頼んでいたのだ。

「寺川!!聞こえるか?」
「ああ、ばっちり聞こえる」

ちょうどトラックが通りがかった。寺川は中村に合図してもう一度同じように話しかけてもらった。今度も問題なく聞こえた。警察の言った「騒音で聞こえなかった」という点は、とても考えにくい。だとしたら、中村の声すら耳に入らないくらいに何か気になることがあったのか?それとも別の何かの要因があったのか・・・

裏門から少し先にある通学路とその周囲を散策していると、子犬を連れて歩いている女性をみかけた。怪しまれないように近づき、犬好きを装う。装うといっても寺川も犬を飼っているので犬への接し方は十分熟知している。
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