みぃつけたぁ
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:2013/04/18 20:08

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みぃつけたぁ 第5章 第3部
「帰るときは、洋子ちゃんは一人だったんだよね?」

寺川の辛い質問にも真希は頷き言葉を続けた。中村は真希を見るのが辛いのか、途中から目をそらして聞いていた。

「話しかけても、ぜんぜん返事してくれへんかった。なんか・・・気味悪うて」
「気味が悪かった?洋子ちゃんが?」

真希は「うん」と頷きあの日のことを正確に思い出そうと、必死に記憶をさかのぼった。

「一人で何かブツブツずっと呟いて。それで、いつもと違う門から出て行った・・・そっちは遠回りになるって言うても全く聞いてないし」

真希は洋子の行動にしても無視されたことにしてもとても腹が立ったし悲しかったので、それ以上は洋子を追いかけなかったのだという。そして彼女は、その自分の行動をとても責めていた。自分があのとき無理にでも引き止めていれば、もしくは一緒に行動していれば彼女は行方知れずにならずにすんだかもしれないのに・・・

「君は…一人で背負い込みすぎている」

寺川は思わず真希にそう言った。このままでは自責の念から彼女は悲しみに押しつぶされてしまうと思ったのだ。どうか彼女がこの重い気持ちを背負っていかないようにと願いながら彼女に言った。

「君はよく頑張っている。おじさんたちの質問にもきちんと丁寧に答えて、そして親友のために心を痛めて。本来ならもっと明るくて楽しい気持ちで過ごすはずなのに、何一つ文句や不満そうな表情をしないね」
「だって・・・洋子ちゃんと、また遊びたいし」

そうだな、と寺川は真希の言葉に同意し、そして恐る恐る彼女の頭を撫でた。彼女は少し驚き、一瞬だけ身を引いたように思えたがそれ以上は何もしなかった。
「でも、全てを自分ひとりで抱え込む必要は子供はもちろん、大人だってその必要はないんだから。一人では解決しにくいことだって、一人の人間に話せば解決が早くなることがあるんだ。その人数が多ければ多いほど・・・」

生憎、寺川は学校の先生ではない。だから、小さな少女にどんな風に語りかければこの気持ちをわかってもらえるのかと色々と考えた。何といえば、この目の前の少女の暗い荷物を少しだけ預かることができるんだろうと必死で考えている。すると、中村が顔を上げ二人を交互に見て寺川の言葉の先を引き継いだ。
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