みぃつけたぁ
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発行者:やまきょん
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:2013/04/18 20:08

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みぃつけたぁ 第5章 第3部
 洋子の親友、真希に話を聞こうと下校時間を狙って学校前でぼぉっとコーヒーを飲んでいた。すると、寺川を怪しんだ警備員が体格のいい男性教諭を引き連れて寺川の下にやってきた。あいにく寺川はこの小学校の卒業生でその教諭とは顔見知りだった。

「お、お前!寺川か!」
「そうや、久しぶりやな。ぜんぜん変わってへんなぁ中村」

その男性教諭は寺川と同級生で、彼がこの学校の先生になるという夢、そして寺川が警察を辞めて探偵になることを語った唯一の友人なのだ。何をしているのかと聞かれたので洋子の件について話し、彼女の友達から話を聞きたいと申し出た。すると中村は、かなり渋い表情になった。

そして、「彼女たちも傷ついているんだ」と日を改めてほしいと言うのだ。時間が経つほど人間の記憶は薄く、不確かなものになっていくということを寺川はよく知っている。だから、どうしても今日のうちに聞いておきたいのだ。

そうでなくとも1週間も日が経っているのだから。



 真希は寺川の顔と中村の表情を交互に見ながら、今にも泣きそうなのを必死で堪えてポツリポツリとあの日のことを話してくれた。

「朝、すごく普通におはようって話してん。昼になると急に無口になって気分が悪いって・・・」
「保健室に、連れて行ってくれたんだね?」

中村が言葉を付け足し、真希はぎこちなく頷く。それから体育の時間が終わる頃、洋子は元気になって教室に戻ってきてそのまま最後の授業まで受けてホームルームを迎えた。

「洋子ちゃん、体育の時間が一番好きやから。せやから、明日は一緒にっ跳び箱やろうなって・・・」

真希は強くていい女になると寺川は思った。
気丈に大人たちから発せられる辛い質問にも、冷静にきちんと答えてくれる。決して取り乱すようなことはない・・・そのまま成長してほしいものだと心の中で思った。
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