みぃつけたぁ
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発行者:やまきょん
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:2013/04/18 20:08

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みぃつけたぁ 第5章 第3部
 両親としては警察に頼るだけではなかなか手がかりもつかめず進展もない状況下の中で、とある知り合いから寺川探偵事務所を知り望みをかけて連絡を寄越してきたのだった。

「ご息女・・・洋子さんは、いつも一人でどこかに行く子でしたか?」

母は大きく首を横に振り、そしてポツリポツリ話した。
「あの子は・・・どこに行くにも必ず行き先を告げて行きました」

一度も隠し事をしたことが無いと言い切る母親と、横に座り同じく暗い表情をして話を聞いている父親に眼を向けた。こういう「必ず」とか「絶対にない」と言い切る親が一番怖いのだ。「わが子に限って」とか「うちの子がするわけない」なんて言うが、子供は意外に親の目を盗んで好き勝手するのが上手なのだ。とくに、親から絶対なる信頼を寄せられている子供は、だ。

「洋子さんの写真と、よく遊びに行っていた場所とそれから友達を教えてほしいのですが?」

寺川はそう言って、洋子の家を中心とした地図を広げて母親と父親にマークをつけてもらうようにお願いした。そしてもう一人、彼女の弟だ。両親は「この子は状況を理解できていない」と言っていたが、子供は子供なりに色んなものを感じて行動している。おそらく両親よりも彼女の行動範囲を知っているに違いないと思ったのだ。

予想通り、弟は両親が驚くような場所を示し、そこに二人で遊びに行ったことが何度かあると説明してくれた。両親に知らせなかったのは、洋子から「遠くに出かけると二人が怒る」と言い、そこへ行くときは「川原に行って来る」というのが二人の合言葉だったというのだ。そして弟はもうひとつ、重要なことを教えてくれた。

「お姉ちゃん、学校の友達以外の人とも遊んでたんやで」
「学校の友達以外?」

弟は頷き、その友達の名前を教えてくれた。その友達は『琴美』という少女で洋子と同じ年ぐらいの背格好に、とてもか細い声で肌が白い女の子だという。

「わかった、ありがとう」

寺川は小さな証人に礼を言い「ご両親を心配させるようなことをしてはいけないよ?」
と耳打ちし、洋子の家を後にした。次は、彼女の通っていた小学校への聞き込みだ。
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