みぃつけたぁ
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発行者:やまきょん
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:2013/04/18 20:08

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みぃつけたぁ 第3章 第1部―始まり―
山田は捨て台詞を方々に吐いて、さっさと校舎の中へ入っていった。ところが田中は山田のすぐ傍にいた。ただ、山田にはその姿が見えなかっただけだった。田中は必死で山田に声をかけていたのに・・・「おい、俺はここにいる」と耳元で囁いて、冗談で頬にキスしてみたりしたが全く反応がなく、しかも山田の感触がないということにショックを受けていた。
「力になるとか言いながら・・・」とか「もういいよ」と山田が言っているときも田中は一生懸命に傍にいる女の子を指差し話していた。「この子、この子じゃないのか?お前の行方不明の親戚って?」と何度も大きな声で繰り返し山田に向かって話していた。


やがて山田が校舎に消えていった後、田中は不機嫌そうにその小さな女の子に言った。
「一体、俺に何したんや。このチビ野朗!」

田中の腕には小さな少女がしがみついていた。田中が話しかけても何も語らず、ただ首を振って田中の腕にしがみついている。何かに怯えているのか?何を言ってもこの子は首を横に振るだけで何も言ってくれない。

「お前、話せへんのか?」と聞くと少女は首を縦に振った。田中はため息をついて、そして「腕を放せ」と言ったが少女は首を横に振った。理由をだずねても彼女は首を横に振るだけだった。
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