みぃつけたぁ
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発行者:やまきょん
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/11/25
最終更新日:2013/04/18 20:08

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みぃつけたぁ 第1章 序章


 転校生の琴美ちゃんと一番仲良くなったのは洋子だけだった。

琴美ちゃんは物静かで洋子のクラスの元気なクラスメイトとは気が合わないようで、最初こそ皆が彼女に話しかけたり遊びに誘ったりしていたが、次第に根暗だとか運動が苦手だということで疎遠になっていったのだ。
洋子はといえば、人当たりの良い気さくな性格もあって学級委員を務めているという責任もあり、根気よく積極的に彼女とコミュニケーションをとり、徐々に彼女の心を開かせることに成功したのだった。

ある日の帰りに琴美が「かくれんぼしよう」と洋子を誘った。洋子は本当に意外だったので、勿論、断るはすもなく「行こう行こう!」と誘いに乗った。

「琴美ちゃん、50メートル走って得意なの?」
「ううん。でも、頑張る」

 洋子と琴美は並んで歩きながら今日のテストの成績のことや、運動会の参加種目について話していた。洋子は走るのがとても苦手なので、徒競走に参加することになっている琴美を少し尊敬していたのだった。

「洋子ちゃんは、走るの苦手なの?」
「うん・・・いっつもみんなの後ろを走ってるんだ」
「そっか」
「でも、・・・走るのって、嫌いじゃないよ」

洋子は風を切って耳元でビュウビュウうなる風の音を聞きながら前に前に進むということが大好きなのだ。琴美はそんな洋子の話を聞きながら、ニコニコと笑顔をみせて何度も頷いていた。彼女は洋子の話をいつもこうやって、楽しそうに聞いている。とくに面白い話をしているわけではないのに、じっと耳を傾けて、ニコニコと笑って聞いているのだ。

やがて二人は広い空き地へ到着し、早速かくれんぼを始めた。

最初は洋子が鬼だ。

10秒数えて目を開けて辺りを見渡す。少し離れたところに大きな石があり、洋子や琴美の体がすっぽりと隠れるくらいの大きさだ。他の場所を確認しても、隠れられるようなところはなく、洋子は音を立てないようにゆっくりと石の傍まで行った。

いちにのさんで石の裏側に行くと、口を塞いで音を立てないように小さく蹲っている琴美を発見した。
「琴美ちゃん、見つけた!!」

洋子がそう言うと琴美は嬉しそうに「みつかっちゃった」と笑った。他のクラスメイトなら当然ながら悔しがって文句を言うのに、琴美はいつも笑って楽しそうに負けたというのだ。そんなところも洋子が琴美を好きになったきっかけなのだ。

「次は、私が鬼だね」

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