Marble Glace
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成人向
発行者:リョーコ
価格:章別決済
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/07/01
最終更新日:2020/02/05 08:01

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Marble Glace 第1章 プール
これで、彼がやめてくれると思ったから。

案の定、彼は、ガッカリしたように項垂れてしまった。

「…あーあ…せっかく盛り上がったのに…つまんね~…」

お湯から両手を出し、外のタイルに両手を伸ばして俯く。

「こんなところでエッチなこと考えるからだよ…帰ってからだっていいじゃん?」

言ってから思うけれど、これでは私が帰ってからエッチするのを期待してるみたいである。

余計なこと、言わなきゃよかった。

テンションを戻す為に言った言葉が逆効果になってしまい…

「…真奈美も俺とエッチしたいの?」

なんて聞いてくる始末。

「…えっ…いや、そうじゃなくて…」

「だって、『帰ってからでいい』って言ったじゃん?」

「って言うか…あの…」

彼は単純でちょっとバカな男なので、完全に私が言った言葉を勘違いしたみたいだった。

「俺ね、真奈美とだったらドコでもするよ?真奈美がいいなら、ドコでもいいんだもん」

急に機嫌が良くなったのか、振り返り私を見てニッコリ笑うと、ピラミッド風呂から上がり、そして手を伸ばしてくる。
「…出よ?違うところ行こ?」

悪気のない笑顔なんだけれど…

実はこの裏では、彼の別な企みが…。

ピラミッド風呂の隣のフロアに移動すると、そこは大きな温泉があり、数組カップルが遊んでいるのを目にした。

彼はそこも抜け、どんどん奥まで歩く。

ふと、開けたところでちょっとビックリした。

個室がたくさん並んだところに出たから。

「…ここね、家族風呂なんだ。唯一裸で入れるところ」

以前来たことがあるのは満更ウソでもないようで、そう言った彼は、更に奥まで私を引き込むと、奥から二番目にある部屋のドアを開けた。

中をキョロキョロ確認して、私を見る。

「ココにしよ?入って?」

グッと手首を引っ張られ、言われるまま中に入った。

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